「健常者と同じシアターで映画を見られないのはなぜ?」 車いすの映画ファンがイオンシネマと話し合って切り拓いた未来

車いすを使う映画ファンの女性が映画館のスタッフに車いすを担ぎ上げてもらって座席が特別なシアターで映画を見たところ、映画館の社員に「今後は別のシアターで見てもらった方が互いに気持ちが良い」と言われてショックを受けました。その後、劇場側と話し合い、どんな進展があったのでしょうか?
岩永直子 2024.03.30
サポートメンバー限定

車いすを使う映画ファン、中嶋涼子さん(37)が3月15日、イオンシネマの特別なシアターで映画を見たところ、終映後、映画館の社員に「今後は別の劇場で見てもらえるとお互いいい気分でいられる」と来場を拒否するような言葉をかけられた。

ショックを受けた中嶋さんがこの経験をXで投稿すると、「人に迷惑をかけるな」など中嶋さんへの批判や、「来場拒絶は障害者差別解消法に抵触する」など劇場側への批判が巻き起こった。

イオンシネマ側は謝罪文を公表し、その後、イオンシネマ側が中嶋さんの自宅に謝罪に訪れ今後の対応を話し合った。どんな進展があったのだろうか?

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、6337文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

誰でも
子宮頸がんを防ぐワクチンがあることを知っていますか? うち逃した人が無...
サポートメンバー限定
取材日記1:新連載の準備と休むための旅行
誰でも
「秋までではなく1年は議論を」「患者が参画する検討会を」 超党派の「高...
誰でも
女性が安心して性や生殖の健康を守れるように 産婦人科医の宋美玄さんらが...
サポートメンバー限定
【独立日記10】「世の中のため」と「自分の生活」との間の葛藤
誰でも
「命のために、いったん立ち止まっていただきたい」 患者団体代表の訴えに...
誰でも
「議論が不十分」「決定が拙速」 患者団体が呼びかけて高額療養費制度と社...
誰でも
患者への差別や偏見と戦う研究者、二木立さん講演の再録 「私が『生活習慣...