「複雑なことを複雑なままに」一般市民やメディアになかなか伝わらなかったメッセージ
専門家分科会のリーダーとして、繰り返し記者会見に立ち、一般市民へのメッセージを伝え続けた尾身茂さん。しかし、時には十分伝わらないこともあり、悩んだと言います。どんな葛藤があったのでしょうか?
岩永直子
2023.11.23
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新型コロナウイルス対策で、専門家助言組織のリーダーとして記者会見に臨み、国民に説明や協力を求める語りかけを繰り返してきた尾身茂さん。
それでもなかなか意図が伝わらなかったり、一部を切り取られたりして、悩むことが多かったと、9月に出版した書籍『1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録』(日経BP)にも書いています。
5回連載の4回目は、市民やメディアとのコミュニケーションの課題について聞きました。