「複雑なことを複雑なままに」一般市民やメディアになかなか伝わらなかったメッセージ

専門家分科会のリーダーとして、繰り返し記者会見に立ち、一般市民へのメッセージを伝え続けた尾身茂さん。しかし、時には十分伝わらないこともあり、悩んだと言います。どんな葛藤があったのでしょうか?
岩永直子 2023.11.23
サポートメンバー限定

新型コロナウイルス対策で、専門家助言組織のリーダーとして記者会見に臨み、国民に説明や協力を求める語りかけを繰り返してきた尾身茂さん。

それでもなかなか意図が伝わらなかったり、一部を切り取られたりして、悩むことが多かったと、9月に出版した書籍『1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録』(日経BP)にも書いています。

5回連載の4回目は、市民やメディアとのコミュニケーションの課題について聞きました。

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、6979文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

誰でも
「氏名や連絡先を開示することが条件でもドナー応募は170人」 非匿名の...
誰でも
精子提供で二人の子供を出産 私が子供の出自を知る権利にこだわるわけ
誰でも
「私たちを排除しないで」 特定生殖補助医療法案に反対の声を上げる同性カ...
誰でも
当事者らが怒りの声「こんな法律ならない方がまし」 特定生殖補助医療法案...
サポートメンバー限定
秋までの再検討 膨らみ過ぎた医療費を抑えるため、聖域なき議論をするチャ...
サポートメンバー限定
高額療養費制度の見直し、政府や厚労省は何が欠けていたのか? 元事務次官...
誰でも
子宮頸がんを防ぐワクチンがあることを知っていますか? うち逃した人が無...
サポートメンバー限定
取材日記1:新連載の準備と休むための旅行