「日本は世界に10年遅れた議論をしている」 HPV研究者が批判する日本の男性定期接種化見送り

男性接種が当面見送られたHPVワクチン。ヒトパピローマウイルスの研究者で、国際パピローマウイルス学会の理事を務めるケンブリッジ大学の研究者、江川長靖先生に日本の議論をどう見ているのか、聞きました。
岩永直子 2024.05.28
サポートメンバー限定

子宮頸がんや肛門がん、中咽頭がんなどを予防するHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン。

日本では男性の定期接種化がいったん見送られたが、世界ではHPVワクチンの予防接種プログラムを持つ144か国中、76か国(53%)で男女問わず定期接種化されている。

海外での議論はどうだったのか。そして日本の議論は国際的にはどう見えるのか?

この記事はサポートメンバー限定です

続きは、8719文字あります。

下記からメールアドレスを入力し、サポートメンバー登録することで読むことができます

登録する

すでに登録された方はこちら

提携媒体・コラボ実績

誰でも
子宮頸がんを防ぐワクチンがあることを知っていますか? うち逃した人が無...
サポートメンバー限定
取材日記1:新連載の準備と休むための旅行
誰でも
「秋までではなく1年は議論を」「患者が参画する検討会を」 超党派の「高...
誰でも
女性が安心して性や生殖の健康を守れるように 産婦人科医の宋美玄さんらが...
サポートメンバー限定
【独立日記10】「世の中のため」と「自分の生活」との間の葛藤
誰でも
「命のために、いったん立ち止まっていただきたい」 患者団体代表の訴えに...
誰でも
「議論が不十分」「決定が拙速」 患者団体が呼びかけて高額療養費制度と社...
誰でも
患者への差別や偏見と戦う研究者、二木立さん講演の再録 「私が『生活習慣...